この記事では、『普通の小学生』が中学受験の勉強において成績を上げていくためにやるべきことをまとめています。
こんにちは!『普通の小学生』の中学受験を応援&サポートしている、モキチクワです。
中学受験塾の元講師です。現在は3児の母をしながら、『普通の小学生』の中学受験を応援する記事を執筆したり、インスタグラムのアカウントを運営しています。
お子さんは、中学受験の勉強をがんばっていますか?成績は伸びていますか?
・・・( 一一)
中学受験の勉強は大変なので、うまくいっているご家庭は、実際は少ないのではないかと思います。
学校の成績が良くても、公文の進度が多少早くても、
ほとんどの小学生は、中学受験においては『普通の小学生』といえます(とモキチクワは考えています)
このブログは、そんな『普通の小学生』の中学受験について書いていますので、
お子さんがスーパーキッズの場合は、この記事は読まずに戻っていただいて大丈夫です。
『普通の小学生』にとって、中学受験はかなりむずかしいチャレンジです。
小学校で学習する問題のレベルをはるかに超えた難易度の勉強をして、しかも膨大な情報量の処理を求められます。
メディアやSNSでは、そんな中学受験の「無謀さ」を取り上げて「教育虐待」と捉えられることもあります。
そのくらい、中学受験の難しさや大変さに四苦八苦している『普通の小学生』と親御さんがたくさんいることは事実です。
そして、中学受験において、成績はそんなに簡単には上がりません。とても厳しい世界です。
しかし、取り組み方に気をつければ、
『普通の小学生』であるお子さんにとっても、その親御さんにとっても、
中学受験をプラスの経験とすることができるとモキチクワは考えています。
お子さんが6年生の場合は、入試までに時間がありませんから、「家庭学習にプロの力を入れる」「志望校対策をプロと進めていく」ことをおすすめします。
詳しくは以下の記事をご参照ください↓
『普通の小学生』が成績を上げるために、やってほしいこと
中学受験の勉強を始めると、「成績」や「偏差値」を無視することは、なかなかできません。
『偏差値にこだわらない学校選び』
そんな考え方も最近ではありますが、親としては「偏差値を全く気にしない」ことは難しいですよね。
さらに、『普通の小学生』にとって中学受験の勉強で「成績を上げる、偏差値を上げる」ことは簡単なことではありません。
高校受験や大学受験のように、子どもが自分で計画を立てて自分の目標に向かって勉強していくことは、ほとんどの『普通の小学生』にとっては「難しい」です。
どんなお子さんにとっても、多かれ少なかれ、親御さんの管理やサポートが必要不可欠です。
『普通の小学生』が塾での学習内容をしっかりと身に付けて成績や偏差値を上げていくために、お子さんと親御さんに心掛けてほしいことを以下にまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
①毎日の勉強のスケジュールをちゃんと決めて、できるだけその通りにやる
これはまさに、「家庭学習の習慣」というものです。
モキチクワは、『普通の小学生』にはできれば中学受験塾に通い始める前の低学年のうちに、
この「家庭学習の習慣」をつけておくことをおすすめしています。
具体的に、どのようなことをどんな風にやったほうがいいのかは、こちら↓の記事にまとめてあるので詳しく知りたい方は読んでみてください。
簡単にいうと、
・毎日のスケジュールの中に、「勉強する時間」を作ろう
・その日のその時間に何をやるべきなのか、お子さん自身がわかっている状態がいいよ
・やったりやらなかったりしないで、基本的に「毎日やる」ことが大切(お休みの日はあってもOK)
という感じのものです。
簡単そうに思えるかもしれませんが、実際にはそう簡単にはできません。
でも、あーだこーだ言いながらもこの状態を作れるようになったとき、
お子さんには「継続力」が身についています。
あとは、「ちょっと嫌だなあと思っても、まあやるか、と思ってやる力」も身に付きます。
この2つの力が、中学受験においては、ほんとにほんとに重要な力になります。(すべての受験において大切かもしれませんね)
逆に、「ちょっと面倒だな、やりたくないなと思ったら辞めてしまう」という場合
おそらくかなりの確率で厳しい中学受験になるでしょう。
ですから、できれば低学年のうちから、これらのトレーニングをしておくことがベストですが
すでに4年生以上のお子さんも、
もし「家庭学習の習慣」に不安があるならば、できるだけこの習慣がつくように努力していくのがよいです。
すでに通塾をしているお子さんの場合は、はじめのうちは(もしくは成績が上がらないうちは)
この「家庭学習の習慣」をつけることを意識して取り組んでほしいと思います。
☆お子さんが低学年の場合、『普通の小学生』がこれらの力をつけるためには、お子さんの学力に適した難易度の通信教材を「継続する」のが一つの方法です。詳しくはこちらの記事↓にまとめています。
②塾の授業の中でしっかりと理解するように心がける
お子さんがすでに塾に通っている場合は、塾の授業の内容を授業中にどのくらい理解できているかをチェックするようにしましょう。
せっかく塾に通っていても、意欲や好奇心を持って授業に臨んでいるお子さんと、なんとなく授業を受けているお子さんとでは、授業内容の理解にも差が出ます。
お子さんが意識を高く持って授業を受けられるようにするために、まずは親御さんが塾の授業内容に関心を持つようにしてみてください。
「授業内容に親御さんが関心を持っている」とお子さんがわかることが大事!
「お母さん(お父さん)も知りたいな」というスタンスでオッケーです。
「今日はどんなことをやったの?」「どんなお話だった?」
と塾からの帰り道や夕食の時などに聞くようにしてみてください。
一回一回の授業の内容をできるだけ流さずに理解することに、少しずつ近づいていくはずです。
③授業でやったことを、忘れないうちに復習する(宿題を含む)
どんなに理解しても、繰り返さずにいるとその内容を忘れてしまうのは当然のことです。
授業でやった内容は、あまり時間の経たないうちに復習できるように、
一週間の学習スケジュールを組みましょう。
月曜日に授業で習った内容は、水曜日には半分以上忘れていると思ってもよいくらいです。
塾からの宿題をやることも復習の一つととらえて大丈夫です。
後回しにして次の授業前に慌ててやったりせず、ちゃんとスケジュール通りに進めることがとても重要なことです。
④「わからない」と思ったら、そのままにせずに先生や親に聞く
どんなに集中して授業を受けていても、わからない問題はあるでしょう。
小学校の勉強よりもはるかに難しい内容をやっているので、当然のことです。
わからない問題があったときは、
「お子さん自身が親御さんや塾の先生に質問することができる」
ということが重要です。
避けたいのは、
「わかならいけれどなんとなくそのままにする」
「適当に答えを出してそのままにする」
「答えを見てうつす」
「わからなくて騒いだり、泣いたりする」
ということです。
どれも、お子さんが自分の「わからない」という事態に向き合えていないことを意味しています。
何度も言うようですが、中学受験の勉強は『普通の小学生』にはとても難しいものです。
わからないことがあるのは当然です。
親御さんに気をつけていただきたいのは、
お子さんが「わからない」と言ったときに、必要以上に責めない、ということです。
わからない問題を質問した、ということがまず第一歩。
親御さんも人間ですから、「こんな問題もわからないのか!」と思ってしまうこともあるでしょう。
ですが、その態度をお子さんに対して繰り返しているうちに、お子さんは自分の「わからない」に向き合えなくなる可能性があります。
「わからなくても大丈夫」
「一つずつ考えていこう」
「どこまではわかって、どこからがわからないの?」
そういったメッセージを親御さんが出していると、お子さんは安心して「わからない」と言えるようになります。
お子さんが自ら、「お母さん(お父さん)、ここがわからないんだけど…」と言ってくる状態を目指しましょう。
⑤テストや模試が終わったら、間違った問題やできなかった問題は必ず解き直す
誰にとっても、勉強は一つ一つの積み重ねです。
スーパーキッズの皆さんは能力だけでなく、この「積み重ね」がとても上手です。
「まあ、あとでやろう」「まあいっか」を繰り返しているうちに、積み重ねのチャンスをどんどん失っていきます。
塾のテストや模試があったら、間違い直しを忘れないうちにするようにしましょう。
「塾のクラス昇降がかかっているから、今回のテスト直しよりも次のテストの対策をしよう!」
というのは少し間違っている、とモキチクワは思います。
今受けたテストの結果が悪ければ、それがお子さんの実力です。
理解できていないことが多い、ということです。
それを放っておいて、次のテストの対策をしても点数は上がらないでしょう。
もし上がったとしたら、それは「たまたま」「偶然」です。
塾のクラスが下がる、ということは、お子さんの実力が今の時点では不足している、ということ。
その「不足」をそのままにしてどんどん先のことを学んでも、どんどん「不足」が増えていくだけです。
テストの結果やクラスの昇降を気にするのではなく、「今は何ができて、何ができていないのか」に着目することが大切です。
※テストや模試の直しに関しては、
お子さんの習熟度や志望校次第では、「(今は)解けなくてもいい問題」もあります。
ご家庭で判断できない場合は、塾の先生の指示を仰ぎましょう。
以上、「成績が上がらないときに、やってほしいこと」についてまとめました。
これらはすべて基本的なことですが、実行するのは簡単なことではありません。
『普通の小学生』は、まずこれらをしっかりと実行していくことを意識して、勉強を進めていきましょう。
それでも成績が上がらないときは、どうする?
塾は、通っているだけでは成績は上がりません。
塾で学習したことを、
家庭学習でどのように復習するか
家庭学習でどのように定着させるか
家庭学習でどのようにテストで点を取れるレベルまで練習できるか
そのようなことがとても重要です。
ご家庭のフォローだけではなかなか厳しい、と判断した場合は、
おそくなり過ぎないタイミングで
今後のことを考えた作戦の練り直しを必要とする場合があります。
特に6年生なら…考えられる選択肢は3つ!
中学受験はする、けれど成績が上がる兆しが見えない、そんなときに考えられる対策は以下の3つです。
ただし、現在中学受験塾に通われている場合は、「その塾の先生に相談する」ことがまず第一に必要なことです。
その上で、解決できないときに以下のことを検討してみましょう。
①「転塾」を検討する
クラス人数が少なく、できるだけ一人ひとりの習熟度を把握して、個別にも指導や対策をしてくれるような
「個別指導塾」・「個人塾」・「小規模塾」への転塾を考えてみる
という対策です。
とはいっても「中学受験塾」ですから、もし6年生から入塾を希望するには、塾によってはハードルがあることも考えられるので
どの塾へでも転塾できるわけではないかもしれません。
中でも「個別指導塾」では、どんなお子さんも受け入れてもらえる可能性が高いです。
しかし、「個別指導塾」を選ぶ場合は、必ず「中学受験の指導ができる個別指導塾」を選ぶようにしましょう。
特に6年生の場合は、個別指導塾なら
・「中学受験に特化した個別指導塾」
・「中学受験のプロ講師が指導する個別指導塾」
をおすすめします。
特に「個別指導塾」では、
お子さんの習熟度や志望校に沿ってカリキュラムを自由に変えることができるので、
お子さんがつまづいているところを理解したり、充分に演習をすることができるかもしれません。
しかし、成績を上げることは簡単なことではないため、
志望校対策も含めて、「個別指導塾」ではやはり
「プロ講師が教える個別指導塾」や
「中学受験に詳しい講師(教室長)がいる個別指導塾」がベターな選択です。
「個人塾」や「小規模塾」では、中学受験へ向けた集団授業でのカリキュラムが進んでいますので、
お子さんがその塾でしっかり学ぶことができるのかどうか、
受け入れてもらい、志望校対策も含めてフォローをしてもらえるのか、
面談の際にしっかりと聞いてみましょう。
もしお住まいの近くに「面倒見の良い中学受験塾」があれば、問い合わせ&相談をしてみるとよいと思います。
「転塾」の相談には、お子さんの現状を示す「模試の成績」や「普段の授業・宿題ノート」等を持参することをおすすめします。
プライバシーに関わる情報なので無理にとは言えませんが、中学受験の個人塾や小規模塾の講師は中学受験のプロフェッショナルであることがほとんど。
ご家庭やお子さんと合わず転塾を見送ることになっても、有益な情報をもらえるかもしれません。
②「個別指導塾」を併用する
今通っている塾を変えるのは抵抗がある、
でもなかなか成績が上がらない今の状況をどうにかしたい、という場合は
集団塾に通いながら「個別指導塾」を併用する、という方法があります。
この場合も、併用する「個別指導塾」は以下のような「中学受験の指導ができる個別指導塾」をおすすめします。
・「中学受験のプロ講師が教える個別指導塾」
中学受験専門のプロ個別指導教室【SS-1】、【中学受験専門】受験Dr. 個別指導塾 など
・「中学受験に詳しい講師や教室長がいる個別指導塾」
進学個別指導塾トーマス、個別教室のトライ など
↓中学受験の塾選びについては、以下の記事でまとめています。参考にしてみてください。
③「家庭教師」を利用する
そして、一番良いのではないかと思われる方法が、「家庭教師」を利用すること、です。
経済的な負担も増えますので、ご家庭の事情によっては難しいこともあるでしょうけれども
家庭学習にプロの力を入れることも、「成績を上げるための」一つの方法になり得ます。
中学受験の勉強は、進め方がとても難しいです。
志望校対策はもちろん、家庭学習がうまく回らない場合は、
遅くなりすぎないタイミングで中学受験のプロとして家庭教師の力を頼るとよいと思います。
特に6年生は、今から塾を辞めたり変えたりすることにはリスクも伴います。
塾の宿題から志望校の過去問対策まで、経験に培われたプロの視点や技術を取り入れることが
ベターなのではないかとモキチクワは考えます。
家庭教師の選び方や利用の仕方次第では、
経済的な負担を抑えながらお子さんの学習サポートをしてもらうことも可能です。
もちろん家庭教師についても、
「中学受験の指導経験がある」家庭教師もしくは「ご自身が中学受験を経験している」家庭教師
を選ぶ必要があります。
中学受験においては、家庭教師の選び方も難しいので、以下の記事を参考に検討してみてください。
家庭教師に頼ったほうがいいかどうか判断がつかない場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。↓
お子さんが4・5年生の場合は、以下の記事も参考になるかもれません。↓
以上、中学受験で成績が上がらない場合はどうするか、についてまとめました。
『普通の小学生』の中学受験は、なかなかすんなりと成績が上がらない場合も多いかもしれません。
「中学受験は撤退したほうがいいのかも…」と思うこともあるでしょう。
そんなときは、以下の記事をお読みいただき、
あらためて「お子さんにとっての中学受験の必要性」を考えていただけたらと思います。
☆『普通の小学生』の中学受験や中学受験の準備について、インスタグラムでも発信をしています。より簡単にまとめていますので、フォローしてみてください。
問い合わせメールやインスタのDMではお悩み相談も受け付けています。小さなことでも、何かございましたら遠慮なくご連絡ください。
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