こんにちは。元中学受験塾講師のモキチクワです。
「ハロー☆中学受験」ブログをおとずれてくださり、ありがとうございます。
このブログでは『普通の小学生』の中学受験を応援&サポートする情報を発信しています。
お子さんが『普通の小学生』の場合、低学年から中学受験への準備をしていく必要がある、とモキチクワは考えています。
何も「スーパーキッズ」にならなければいけない!というわけではありません。(そんなことは無理なので…)
中学受験を目指す『普通の小学生』にまず身に付けてもらいたいのは
家庭学習の習慣
です。
くわしくはこちらの記事↓をお読みいただけたらと思います。
「家庭学習の習慣」はつけていくとして、
この記事では、もっと具体的に、どんなことに気をつけて準備をしていけばいいのかについてお話ししていきます。
低学年ではどんなことに気をつけて、中学受験の対策をする?
低学年で中学受験塾に通うお子さんも多いと思います。モキチクワはそれもよいと思います。
ただ、塾に通っているだけでは、中学受験の準備としては不十分です。
また、このブログでは中学受験の準備として「通信教育」を利用することをおすすめしていますが、
「通信教育」だけでも不十分です。
では、『普通の小学生』は他にどんなことに気をつけて準備をしていけばよいのでしょうか。
以下にまとめています。参考にしてみてください。
計算力を鍛えよう
小学4年生から(塾に通う場合は小3の2月から)、本格的に中学受験へ向けたカリキュラムで勉強を始めるお子さんが多いと思いますが
このときまでに、ある程度の「計算力」を身に付けておくことをおすすめします。
「公文式でFまでは」「そろばんで1級に」などと、スーパーキッズのレベルの計算力でなくても構いません。
学年相当よりも少し進んでいる、くらいでもいいので、
☆数・量の具体的なイメージをしっかりと身に付ける
☆たし算・引き算(繰り上がり/繰り下がりは特に注意)・かけ算・わり算を、できるだけミスなく
できるだけ速くできるようにする
☆暗算でできる範囲を広げておく
以上のようなイメージで進めておくとよいと思います。
鍛える方法としては、大きく3つの方法があります。
①公文式で鍛える
②そろばんで鍛える
③おうちで鍛える
以上のどれかで、低学年から鍛えておきましょう。
おうちで鍛える場合は、市販の教材やインターネットで無料でダウンロードできる計算プリントなどを使用するとよいです。
〈おすすめの市販の計算教材〉
↑お子さんに余裕があれば、4年生以上の計算まで進めてもよいです。
↑こちらは、中学受験生に人気の計算ドリル。暗算力を鍛えることを目的としています。
アマゾンでの購入が一番お安いです(山本塾のHPからも、アマゾンへリンクされています)。デジタル版が欲しい方は山本塾のHPから購入可能。
計算は、時々やるのではなく、できるだけ毎日取り組むとよいです。
朝の朝食の準備の間や夕方の宿題をする前など、ご家庭の中で都合のよい時間を「計算練習の時間」として
習慣化することを目指してみてください。
字をていねいに書けるようにしよう
中学受験を目指すご家庭で、多くの親御さん(特にお母さんのことが多いです)を悩ませているのが
お子さんの字の汚さ・雑さ
です。
書写ではないし、お習字でもないのだから、そんなにきれいに書けなくても….と思われるかもしれませんが
モキチクワは、「きれいに書こう」とは言っていません。
教科書のお手本のようにきれいに書くことを求めているわけではないのです。
それぞれのお子さんなりに、「ていねいに」書けるかどうか、が大切です。
テストでは時間が限られているし、そんなに丁寧にかけなくてもいいのでは?
いえいえ。中学受験は筆記試験です。中学校の先生が読めない字を書いていては受かりません。
お子さんは小学生です。
殴り書きのような文字を書くことに慣れてしまうと、なかなかていねいに書くことができなくなります。
自分の字が汚くて計算の数字を読み間違えたり、漢字のミスのつながったり、と
「字が乱れている」ことから起こる減点は、中学受験では多く見られます。
「きれいに」ではなくても、「ていねいに」字を書くことを低学年のうちから身に付けていきましょう。
「考える力」をつけよう
中学受験の勉強においては、「覚えること」がたくさんあります。
まずは必要な知識を「覚える」ことは避けては通れません。
しかし、全てを覚えればオッケーなわけではありません。(全てを覚えることなんて、できそうにないほどの情報量ですが…)
算数・国語・理科・社会のどの科目においても、「覚えた知識を使って思考する」ということが必要な段階があります。
『普通の小学生』はまず、「覚える」ことが大変ですが、「考える」ことも意識していってほしいと思います。
中学受験のカリキュラムが始まる前の、まだ時間に余裕がる低学年の時期に、
「考える」ことを意識した取り組みをしてみてください。
〈考える力を鍛えるのにおすすめの教材〉
↑『普通の小学生』が幼稚園年長さん(5~6歳)くらいから、論理的思考力を鍛えるのに適した教材です。
このようなパズル教材を使って「考える力」を鍛えます。
↑このようなレベルの高い算数問題集を使って「考える力」を鍛えましょう。
たくさんの問題をどんどん解くのではなく、一日に一問でもいいので、じっくり考えて取り組んでみてください。
『普通の小学生』が「考える力」を鍛えるときのポイント
①答えはすぐには教えない
②解けないときは、状況を見つつヒントをあげて、「考える道筋」を示してあげる
③「答えを教えない」ことにこだわらなくてもいい
④たくさんやりすぎない
『普通の小学生』はどんな子でも、算数の問題や勉強よりもゲームやYoutubeが好きです(笑)。
調子がいいと、親御さんはもっともっととやらせたくなってしまうと思いますが、
長期的に継続させるためにも「やらせすぎ」には気をつけましょう。
知っている「言葉」を増やすことを意識しよう
中学受験をたたかうには「語彙力」が必要です。
特に国語の読解問題では、公立高校受験の国語読解よりも難しいのでは?というような文章が出題されることもあります。
お子さんが理解できる「言葉の数」をできるだけ増やしていくことを意識してみてください。
日常的に使う「言葉」に少し敏感になって、親子の会話の中で少しずつ鍛えていくこともできるかもしれません。
以下のような、語彙力を鍛えるための本を楽しみながら読むのもよいです。
語彙力を鍛えるために〈こども新聞〉もおすすめです。
語彙力だけでなく、社会への関心も育てることもできます。(低学年のお子さんが一人で読むのは難しい場合もあるので、親御さんが読み聞かせてあげるとよいです)
☆小学生向け新聞【読売KODOMO新聞】←毎週1回発行(550円/月)
週1回のお届けなので、「小学生新聞に興味はあるけれど、子どもが読むかどうか…」というご家庭におすすめです。
☆朝日小学生新聞←毎日発行(2,100円/月)
「読むことが大好き」「社会のニュースに興味がある」というお子さんには、こちらの小学生新聞がおすすめです。毎日届くので、どんどん読んで語彙力や読解力を鍛えていきましょう!
好きな本をたくさん読もう
「語彙力」をつけていきながら、「文章を読める」ようになることも大切です。
低学年のうちに、お子さん自身が興味のある内容の本を自分でどんどん読み進めている状態であることが望ましいと思います。
ただ気をつけていただきたいのが、読書を強制すると読書を嫌いになる可能性もある、ということ。
できるだけ強制せずに、お子さんが本に触れて、楽しそう面白そう、と思えるような機会を増やしていくのがよいです。
・親御さんがおすすめの本を読み聞かせしてあげる
・定期的に図書館や本屋さんに一緒に行き、お子さんが好きな本を選んで読む機会を増やす
・「ごほうび」として何かをあげるときには、「本」を買ってあげることにする
例えば上記のように、お子さんの身近に本を置いておくようにしたいものです。
自分の好きな本を自分で読むことができなければ、国語の読解問題の文章を読むことなんてできないだろうな、とモキチクワは思います。
また、国語だけではなく、当然ですが4科目全て日本語で書かれているわけですから、
日本語の文章を理解してすらすらと読める、という力が必要です。
大切なのは「習慣」です。
中学受験を目指す『普通の小学生』に低学年から意識していただきたいことをまとめました。
毎日がんがんどんどん勉強しよう、とすすめているわけではありません。
中学受験を考えているからこそ、低学年のうちは他の習い事に時間を使うことも大切だろうと思います。
中学受験の準備については、毎日少しずつの積み重ねを「習慣化」していくことが大切です。
低学年の中学受験準備で気をつけてほしいこと、まとめると以下のようになります。
・「計算力」を鍛えよう
・字をていねいに書けるようにしよう
・「考える力」をつけよう
・知っている「言葉」を増やすことを意識しよう
・好きな本をたくさん読もう
「これをやっておけば必ず偏差値60以上になる!」という魔法を、モキチクワは知りません。
お子さんそれぞれの学力・理解力などは違いますが、
中学受験を視野に入れたら、それぞれができる範囲で準備をしていくことで、中学受験の勉強が始まったときの基礎力となるはずです。
参考にしていただけたら幸いです。
↑通信教育を検討されている方は、こちらの記事を参考にしていただけたらと思います。
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