中学受験は意味ない?公立出身の塾講師が語る中学受験の意義とは

この記事は約11分で読めます。

こんにちは。元中学受験塾講師で、3児の母のモキチクワです。

モキチクワ
モキチクワ

このブログでは、『普通の小学生』の中学受験を応援&サポートするような記事を書いています。

中学受験をしようかどうか、したほうがいいのか、しなくてもいいのか、迷っているご家庭も多いですよね。

そこで、元中学受験塾講師で中高大すべて国公立出身のモキチクワが

「中学受験の意義」について考えてみたいと思います。

迷っている皆さんの参考になれば幸いです。

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中学受験は「意味がない」と言われる理由

SNSやネット上では、中学受験についての様々な情報が行き交っています。

その中では「中学受験は意味がない」という意見も目立ちます。

親御さん
親御さん

中学受験をしたほうがいいのか、しなくてもよいのか、正直判断がつきません…

モキチクワ
モキチクワ

そうですよね。そこで、中学受験は「意味がない」と言われる理由を考えてみます。

中学受験はコスパが悪い、と言われがち

中学受験はコスパが悪いから、意味がない」という意見をよく耳にします。

「コスパが悪い」、というのは

「かける費用に比べると、結果がそれほどでもない」

という意味であると考えてみます。

「結果」というのは、ここではおそらく「大学進学実績」のことであると考えてみます。

モキチクワ
モキチクワ

私立中高一貫校を選ぶにあたって、「コスパ」つまり「大学進学実績」だけで判断するのはどうなのか、という意見もありますよね。

中学受験をしたのちに、お子さんたちは中高6年間の成長期を私学で過ごします。
その期間で体験することを「コスパ」だけで判断することはできないと、モキチクワも考えます。

ですが、ここでは一旦、「コスパ」について考えていこうと思います。

中学受験は本当に「コスパが悪い」のでしょうか。

中学受験をするにはどれくらいの費用がかかって、どれくらいの結果が得られるのか

具体的に調べてみました。

中学受験をするためにかかる費用は…

中学受験をするためにかかる費用は、ご家庭の方針によって異なります。

大きく分けて2種類のルートが考えられます。

①塾に通って勉強する
②塾に通わずに勉強をする


この2種類の場合、より費用がかかるのはもちろん「①塾に通って勉強する」場合です。

※「塾なし中学受験」や「通信教育を利用した中学受験」については、

以下の記事にまとめています。ご興味のある方は参考にしていただけたらと思います。



では、具体的に、中学受験塾に通うと4年生から6年生までにいくらくらいかかるのかというと、

学年費用
4年生約70万円
5年生約80万円
6年生約125万円
合計約275万円

↑こちらは、ある大手中学受験塾に通った場合の、ざっくりとした費用の合計です。



塾によってかかる費用に多少の違いはありますので、それぞれの塾の総額は調べてみていただきたいと思いますが、

お子さんの成績に関わらず、中学受験塾に4年生から通うと

だいたいの場合は総額300万円前後の金額はかかると考えてよいです。

さて、中学受験塾に約300万円の費用をかけて、

偏差値50(今回は四谷大塚合不合判定テスト偏差値)の私立中高一貫校に進学したとします。

その私立中高一貫校と公立高校の大学合格実績を比べてみて、

「中学受験のコスパ」について考えてみたいと思います。

私立中高一貫校と公立高校の大学合格実績を比べてみる

中学受験で入学できる私立中高一貫校の「獨協中学・高等学校」(東京都文京区)。

四谷大塚合不合判定テストの偏差値は49です(2024年第3回2/1AM)。

高校での募集はありませんでの、1学年の生徒数は、中学入試での募集人数である200名程度です。

その「獨協中学高等学校」ですが

2024年度の難関大学への現役合格実績(のべ人数)は、

【国公立大12名・早慶上理30名・GMARCH68名】

早慶上理への現役合格(のべ合格数)の割合は、30/200→15%

GMARCHへの現役合格(のべ合格数)の割合は、68/200→34%

となります。

では、東京都立高校を見ていきます。

東京都立狛江高等学校は、高校受験偏差値60、1学年314名(2024年卒業生)の高校です。

2024年度の難関大学への現役合格実績は、【国公立29・早慶上理16・GMARCH196】

早慶上理への現役合格者(のべ合格数)の割合は、16/315→約5%

GMARCHへの現役合格者(のべ合格数)の割合は、196/314→約62%

となります。




私立中高一貫校の「獨協中学・高等学校」(中学受験偏差値49)と「東京都立狛江高等学校」(高校受験偏差値60)

大学合格実績を比較して、どのようにお考えになるでしょうか…

モキチクワ
モキチクワ

どのように判断すべきか、難しいですよね。

お子さんが高校受験で偏差値60はいけるだろう、と思うのならば、大学進学だけを考えれば中学受験をする必要はないのかもしれませんが…

この結果を鑑みて、「中学受験はコスパが悪い」と考えるかどうかは、

ご家庭次第ですし、お子さん次第、ということになるでしょう。

中学受験と高校受験はなにが違うか

そもそも「中学受験」と「高校受験」では、何が違うのか。

元中学受験塾講師であり、自分は国公立の学校にしか通ったことがないモキチクワから見ると

「中学受験」と「高校受験」は大きく以下のような違いがあります。

学習する内容の難しさが違う

中学受験は、「とにかくその勉強内容が難しい」、ということが避けられないポイントです。

モキチクワ
モキチクワ

正直に言って、公立高校受験のための学習内容よりも難しいのではないか、とモキチクワは思います。


志望校がどこであれ、

大手中学受験塾に通うにしろ、通信教育を利用して勉強するにしろ、

中学受験用に作られたカリキュラムに沿って勉強を進めていく場合は

その難しい内容を学習していくことになります。

10~12才の小学生ですから、もちろん個人差も大きく、

お子さんによっては「無理な勉強を強いられる」という状態になってしまうこともあり得ると思います。

モキチクワ
モキチクワ

私立中高一貫校にはいろいろな学校がありますので、一概に「うちの子に中学受験は無理」と判断する必要はありません。

ご家庭とお子さんの志望校(このくらいの学校なら行かせたい、など)やお子さんの理解力などを総合的に判断するとよいと思います。



※実際に、中学受験のための塾には、どのようなところがあるのかを以下の記事でまとめています。

参考にしてみてください↓

受験の方式が違う

中学受験と高校受験では、そもそも「受験の方式」が異なります。

中学受験では基本的に【本番の試験の点数だけ】で合否が決まります。(私立中高一貫校の場合)

それに対して、高校受験では多くの場合、【中学校での内申点+入試本番の点数】で合否が決まります。

さらに、私立高校受験においては【内申点を重視した推薦】があります。


モキチクワ
モキチクワ

この違いはとても大きいですよね。


本番一発勝負で決まる受験と、数年間の継続した努力の結果が数値となって本人の持ち点となる受験。

どちらの受験が有利かを簡単に示すことはできません。


中学受験と高校受験のどちらも選ぶことができるのなら、

お子さんの性格や性質によって、どちらの受験方式が向いているかを検討する必要があるのかもしれません。

入学した後の、学習の進み方が違う

中高一貫校では、その名の通りに、「6年間の一貫教育」がなされます。

中高一貫校では、中学高校の6年間で学習すべき内容を

4年間もしくは5年間で学習し終えるカリキュラムを組んでいる学校が多いです。

そのため、残りの2年間や1年間は大学進学等に向けた準備に費やすことができます。


公立高校では、当然のことですが、3年間かけて高校範囲の学習内容を終えることになりますから

大学受験直前まで試験範囲となるカリキュラムの学習が終わっていない、

ということもあり得るわけです。

私立中高一貫校に通っていても

大学進学のために予備校や塾に通う生徒は多いかもしれませんが

公立高校において大学進学を目指す場合はより一層その必要性が増す、ということは考えられると思います。

公立出身の元塾講師が考える、私立中高一貫校のメリット

モキチクワ
モキチクワ

実は、わたし自身は、国公立の学校にしか通ったことがありません…

公立といっても個々の高校においては様々な違いがあるとは思いますし、公立高校が悪いとも思っていません。

むしろ、良い経験をたくさん積むことができました。

しかし、公立出身者が中学受験塾の講師となって私立中高一貫校を知るにつれて

「公立校と私立中高一貫校の違い」というものがはっきりと見えてくるようになりました。

その違いの中で、「私立中高一貫校のメリット」といえることをあげてみたいと思います。

以下は完全に個人の意見なので、参考程度に読んでみてください。

公立と比べると、おおむね環境が良い(と思う)

特に、中学校に関して言えることですが、地域のあらゆる家庭のお子さんが通うのが公立中学校です。

その中で切磋琢磨して社会というものを学ぶ、という良い面ももちろんありますが、

思春期のお子さんたちにはややストレスフルな状況にもなりえます。

また、高校受験を控えていますから

お子さんたちはその中で定期テストの点数や提出物などに気を配りながら

内申点をとらなければなりません。

その点を考えると、

私立中高一貫校に通って大学受験に向けての準備を進めながら

部活などに思い切り打ち込むことができるのは、よい環境なのではないかと考えることがあります。

先生の専門性が高い場合が多い(と思う)

私立中高一貫校の先生や授業内容を知ると、

「私立ではここまで(深く)学習するのか」

と驚くことが多々ありました。

モキチクワ
モキチクワ

先生による、というのが本当のところですが、私学の学習では「深く学ぶ」余裕があるし、そのことが求められているのかもしれない、と思いました。

学校の掲示物を眺めていても、生徒たちの学習の深さがうかがえることがあります。

私学における学びについては、それだけご家庭からの期待も大きいですから、

教員の先生方も、生徒や保護者の反応を常に意識していらっしゃるのではないかと思います。

中高6年間をかけて、大学その他進路へむけて準備ができる

先ほども少し言及しましたが、

中高一貫校の良さの一つに、「6年間をかけて大学進学に向けた準備ができる」ということがあります。

部活に打ち込んだり、将来について大いに悩む時間がある、と言ってもいいのかもしれません。

学習面に関しても、公立高校では3年間しかありませんが、

私立中高一貫校では、中学高校合わせて4~5年間で中高の学習カリキュラムを終わらせることが多いため

比較的余裕をもって大学受験に向けて準備ができる傾向にあります。

中学受験へ向けた学びの豊かさ(難しくもあるけれど…)

中学受験へ向けた学習内容では、「多くの知識や粘り強い思考力や確かな計算力」を必要とします。

また、「努力をする力」、も必要です。

「小学生がこんなに難しい内容を勉強をするのか」と思われる場面も多々あると思います。

中学受験に必要なのは地頭、という意見をよく聞きますが

モキチクワはこの意見を否定できません。

地頭が良ければよいほどに有利なのは当たり前だからです。

モキチクワ
モキチクワ

正直に申し上げて、小学校の勉強内容で躓きがあるお子さんにとっては、中学受験の勉強は難しすぎて手も足もでないだろう、と思います。

ただ、難しくはあるけれども、

逆に言えば、「小学校では扱わないような奥の深い学び」が中学受験へ向かう過程にはあります。

たくさんの私学ありますし、偏差値も学校それぞれです。

前向きに学ぼうという意欲のあるお子さんやご家庭にとっては

とても深い豊かな学びになるだろうと思います。

中学受験は意味がある。でも、やらなくてもいい。

ここまで読んでいただき、モキチクワが「中学受験に意味はある」と考えていることは

おわかりになると思います。

でも、中学受験は絶対にしたほうがいい、とは思っていません。

「中学受験はしなくてもいい」と考えています。

中学受験をするのは「私立中高一貫校の教育に魅力を感じたら」でいいと思います。

私立中高一貫校での教育に魅力を感じたなら、ぜひ中学受験に挑戦してみるとよいと思います。

きっと簡単なものではありません( ̄▽ ̄;)

ですが、取り組み方や考え方によって、

お子さんにとっても親御さんにとってもその挑戦をプラスのものとすることはできます。

微力ながら、このブログでもそのためのサポートができたらと考えています。

モキチクワ
モキチクワ

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