中学受験ボリュゾを超えたい!「ボリュゾ」を超えるためのチェックポイントを解説!

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こんにちは。「ハロー☆中学受験」ブログをおとずれてくださり、ありがとうございます。

モキチクワ
モキチクワ

元中学受験塾講師の、モキチクワと申します。『普通の小学生』の中学受験を応援&サポートしています。

この記事は、小学校4年生以上で、すでに中学受験塾などに通っている『普通の小学生』のお子さんとその親御さんへ向けて書いています

うちの子は『普通の小学生』かな、と思われた場合は、ぜひこのブログの内容を参考に

中学受験に挑んでいただけたらと思います。

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中学受験のボリュゾって?

中学受験において、「ボリュゾ」という言葉が定着してきました。

「ボリュゾ」とは「ボリュームゾーン」のことで、中学受験において真ん中の一番人数の多い偏差値帯(45~55)にいるお子さんたちを指しています。

このページを読んでくださっている親御さんは、お子さんが「ボリュゾ」であるのかもしれません。

モキチクワが『普通の小学生』と呼んでいるお子さんたちは、「ボリュゾ」である可能性が高いと思います。


モキチクワ
モキチクワ

でもできれば、『普通の小学生』だって「ボリュゾ」を超えて、偏差値60も超えて、どんどん成績を上げていきたいですよね。

簡単ではありません。魔法もありません。

お子さんそれぞれに、「12歳の時点での学力の差」というものも存在しています。

そんな中でも、「ボリュゾを超えていくために」必要なこと・やるべきことはあと思っています。

元中学受験塾講師として、偏差値30台から70台のお子さんたちをサポートしてきた経験から言える、

「ボリュゾを超えていくために必要なこと」をまとめてみました。

ぜひ参考にしてみてください。


「ボリュゾ」を超えるためのチェックポイント

こんなことを書いてしまっては怒られるかもしれませんが、

基本的に、「成績が上がらない」のは塾のせいではないことが多いと思います。※

周りを見渡していただいても、お通いの塾には成績が良いお子さんもいますよね。

同じ塾に通って同じテキストで勉強しているのに、同じ成績ではないはずです。

「成績を上げる」「ボリュゾを超える」ために、どのようなことに気をつけたらよいか

以下のチェックポイントを確認してみてください。


※『普通の小学生』が、「カリキュラムや進度が速すぎる・難易度が高すぎる塾」に通っている場合は、「授業内容を理解できていない・進度や難易度についていけてない」ために「成績が上がらない」ことも考えられます。

 


家庭学習のスケジュールは整っているか

「成績を上げる」ためにまず必要なことは、家庭学習を充実させることです。

頭ではわかっていても、これは簡単なことではありません(そんなことはもうおわかりですよね)。

「家庭学習を充実させる」と言っても抽象的でよくわからないので、

まず確認していただきたいのが

家庭学習のスケジュールが整っているか

ということです。

ボリュゾを超えられないお子さんは「スケジュールがごちゃごちゃになっている」ことが多いです。

もちろん、決めた時間通りに毎日を過ごすのは難しいこともあるでしょう。

しかし、1日は24時間しかありません。

その24時間の中で、「お子さんが勉強できる時間」は限られています。

まずは、その時間を計画的に勉強に使えているかどうか、確認してみましょう。

もちろんお子さんは小学生ですから、体力的にも精神的にもまだまだ未熟な存在です。

毎日完璧に計画通りに勉強するのは難しいと思います。

臨機応変に対応して構いません。身体的にも精神的にも健康であることが第一です。

その中で、「勉強に使える時間」をきちんと把握して、お子さんが取り組みやすいように工夫をしていきましょう

家庭学習を整えるためのポイント

①スケジュール表(1週間ごとでも、一か月ごとでも、使いやすい形でOK)を用意して、塾の時間や習い事の予定を書き込む。

②お子さんと話し合いながら、「勉強する時間」を作り、共有する。息抜きの時間も必ず入れておく。

③作成したスケジュールは、お子さんが見てわかるようにしておく。

モキチクワ
モキチクワ

完璧に実行できなかったとしても、「お子さんが自覚している」ということが大切です。



計算力は鍛えているか

中学受験は算数で決まる。

そう聞いたことがある方は多いのではないかと思います。

中学受験は、算数が重要です。

その理由の一つは、試験における配点の高さ

まず4科目(算数/国語/理科/社会)の中では、算数と国語の配点が高い学校がほとんど

中でも算数は一問の配点が高く、計算問題においても一問5点以上の配点がなされていることが多いです。

つまり、一問間違うとそれだけ影響が大きいのが算数です。

学習しなければならない単元や問題パターン数も多く、難易度も高いので、

多くのお子さんたちが苦戦する科目が算数です。

その算数において、まず大切なのが「計算力」です。

中学受験の勉強では、くり上がり・くり下がりはもちろん、かけ算九九や簡単なわり算で躓いていたら話になりません。

「計算力」は高ければ高いほど有利、といえます。

入試本番まで鍛え続けるつもりで、「計算力強化」に取り組んでいきましょう。




文章(問題文)の音読はしているか

モキチクワが『普通の小学生』に一番やってもらいたいのが、この、「音読」です。

ご家庭でお子さんの「音読」を聞く機会は、おそらく小学校からの音読の宿題の時だけではないでしょうか。

音読の宿題のときにはちゃんと読めているように思いますが、

問題を解いているときやテストのときに、お子さんがちゃんと文章を読んでいるかどうか、わかりますか?

ほとんどの方の答えは、「わからない」だと思います。

その文章をちゃんと「読めているか」は、実はお子さん本人以外誰にもわかりません。

心の中、頭の中のことだからです。

『普通の小学生』がボリュゾを超えられない原因の一つに、この「読む」ことの問題がある

モキチクワは考えています。

「読む」ということは、「見る」こととは違います。

書かれている言葉、そして文章を、一語一句間違えずに心の中あるいは頭の中で声を出しながらたどっていかなければなりません

そうしないと、文章に書かれている内容を正しく把握することはほとんどできません

『普通の小学生』の中には、このことをしていないお子さんがいます。

書かれている文章をただ「見ている」。

「眺める感じで見て、なんとなく意味をとらえようとしている」。

そんな風にしているお子さんたちが、少なからずいます。

お子さんが文章を読むときに、こういった「くせ」を身に付けてしまっていると、

いくら勉強の時間をとっても成績は上がりにくいはずです。

それくらい「読む」ということが大切なのです。

国語の読解問題に限ったことではありません。算数も、社会も理科も、4科目全て日本語で書かれています。

すべての科目において「読む」ことができていなければ、成績を上げることは難しいです。

ですから、『普通の小学生』の家庭学習においては、「音読」を重視してやっていっていただきたいのです。


心の中や頭の中で、しっかりと「読む」ことができるようになるための練習が「音読」
ととらえよう。



「こなす」だけの勉強になっていないか

家庭学習については流石にもう大丈夫、というご家庭なら、

宿題やその他演習を「こなす」だけになっていないか

ということを確認してみてください。



ただやっているだけ、ただ解いているだけでは成績が上がりません

そもそも、各単元のポイントを理解できているでしょうか?

理解できているならば、テストで点数が取れるはずです。


「テストで点数が取れていない」「成績が上がらない」ということは、

「わからないところがある」「理解できていないところがある」「演習が足りないところがある」

ということです。


そのことをお子さんや親御さんは認識できているでしょうか。


からないところをクリアにするような勉強の仕方が必要です。

「宿題を終わらせなきゃいけない」というような勉強の仕方では、厳しい言い方ですが、成績は上がりにくいはずです。

週テストやカリキュラムテストまでにこれをやらなければ…という気持ちにどうしてもなるかもしれませんが、「一夜漬けの勉強」ばかりにならないように、親御さんが配慮をしていくとよいと思います。

お子さんが「理解できていないところ」はどこなのか、「理解はできているが、演習量が足りていない」のか、お子さんの様子を落ち着いてよく観察してみてください。

そのうえで、「こなす」「覚える」ような勉強の仕方から、少しずつ「考える」「理解する」勉強の仕方に変えていくことが必要です。



「わからないところ」を伝えられるか(聞けているか)

お子さんが「つまずいているところ」「理解できていないところ」がわかったら

それを先生に聞く」ということが大切です。

まずは、親御さんに対してお子さんが自分で質問できる、ということでも構いません。

お子さんが理解できていないところを、親御さんがどんどん教えこんでいく、というのではなく、

お子さん自身が「ここがわからない」「ここまではできたけれど、ここからがわからない」と

説明できることが理想です

そのためには、「お子さんが自分で考える時間」が必要ですし、

「親御さんに質問しても怒られない」という安心感も必要です。

ご家庭での中学受験の伴走で目指していただきたいのは
「お子さんが自分でわかならい問題を質問してくる」という状態。
「正解できる」というのは、その次の段階です。




「書いて(描いて)考える」ことをしているか

お子さんは手を動かして、考えていますか?

親御さんは、お子さんに、それができる時間を与えていますか?

『普通の小学生』は、

図を描いて考えたり、大切だと思うところに線を引いたり、間違えた漢字を自分が覚えるまで書いたり

そうした「手を動かして考えて身に付ける」ということができていない場合が多いと思います。

わざとそうしていないのではなく、

「勉強の仕方がそのレベルにまで至っていない」ということがほとんどです。

親御さん
親御さん

そうなんですか?面倒くさくてサボっているのかと思って、怒っていました…

モキチクワ
モキチクワ

面倒くさいとは思っているかもしれませんが(笑)、やり方をわかっていないお子さんが多いと思います。

ですから、『普通の小学生』には、具体的にやるべきことを教えてあげる必要があります。

「まずは問題文を音読してごらん」(これは先に書いた内容ですが、音読がとても重要です)

「線を(図を)描いて、考えてごらん」

「気持ちを表す言葉や文がでてきたら線を引いてごらん」

「間違えた漢字はペンでチェックをしておいて、あとでもう一度書いてごらん」

といったように

「やるべきこと」「やったほうがよいこと」を、できるだけ具体的に指示してあげることが有効です。

最初からうまくできないかもしれませんが、できていなくても、「言い続けること」が大切。



思考停止を生む「やりすぎ」に気をつけて!

中学受験のボリュゾを超えていくためのチェックポイントを並べてみました。

ご家庭でのお子さんの様子と比べてみて、いかがだったでしょうか。

「うちの子は、このチェックポイントは全てクリアしている気がする」というご家庭には、

もう一つ、気をつけていただきたいことがあります。

それは「やりすぎ」「やらせすぎ」ということです。

素直な性格のお子さん、親御さんの言うことを割とよく聞くお子さんの場合は特に、

この「やりすぎ」「やらせすぎ」にも少し気をつけていただきたいと思います。

塾にもちゃんと通っているし、宿題もやっているし、家庭学習もできているのに、

成績が全然上がらない…という場合は

知らず知らずのうちにお子さんが「やりすぎ」「やらせすぎている」ために

自分で考える時間や余裕がなくなっていて、

「こなすだけ」「やらされているだけ」の勉強をするようになっていないか

気をつけてみていだたけたらと思います。

この記事の中で何度か書きましたが

勉強は、「やっているだけ」では、成績は伸びにくい。

「わからない」「どうしてそうなるのだろう」「聞いてみよう」
「わかったかもしれない」「やってみよう」「やっぱりできない」
「もう一度聞いてみよう」「おお!なるほど」「わかった!できた!」…

というような思考の展開が、お子さん自身の頭の中で起こる必要があります。

いつも誰かに、「はい、次はこの問題ね」「どうわかった?」「これはこうで…」「わかった?」

と言われているような、

「連れていかれているような勉強」では、どうしても成績は伸びにくいと思います。

どんな学力レベルにあるお子さんでも、

自分で勉強に向き合う必要があるし、

自分で考えてみる時間が必要だし、

どこがわからないのかを自分で判断できるようになることが必要なのです。

「成績が上がるような勉強の仕方」は、実は簡単にできることではなくて、

お子さんが試行錯誤しながら身に付けていくものでもあります。

そして、上記のようなことができたとしても、

「ボリュゾ」を超えられるかどうかは正直わかりません。

そういう面では、高校受験と比べても、中学受験はとても残酷な試験であるとモキチクワは思います。

しかし同時に、やり方や考え方を間違えなければ、

中学受験の時に身に付けた「勉強の仕方」は、中学に入学した後も、大学受験においても、

お子さんを支えていくようなものになるのではないか、と考えています。


モキチクワ
モキチクワ

せっかく中学受験にチャレンジするなら、これからもお子さんを支えてくれるような「勉強の仕方」を身に付けながら、勉強を進めてほしいと心から願っています。





↓こちらの記事も、参考にしていただけたら嬉しいです。


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